|
||
Q | リーダーに対する信頼感を失いかけています。頼りにしていたのですが、私たちを裏切るような行為が目に付くようになりました。しかし、次期リーダーを務めてくれる人もいないので、やむを得なく、リーダーを継続させる事になりました。けれども、グループ内の活力は弱くなるばかりです。どうすれば良いでしょうか。 |
|
A | 「リーダーに対する信頼感を失いかけている」という事ですが、今までのあなたはリーダーのどこに信頼感を抱いていたのでしょうか。あなたの活動しているグループが、どのような経緯で形成されたのか、どのような態勢でできているのか、どのような人たちがいるのかをもう一度考えてみてください。 このように順序よく考えていくと、リーダーに対する信頼感の内容が確認できるかもしれません。そして、「私たちを裏切るような行為」とありますが、どのような行為を”裏切り”と思っているのかを整理する必要があるのではないでしょうか。 リーダーをかばっているわけではありませんが、リーダーはグループ内の掌握と同時に、対外的な交渉にも関与していかなければなりません。時には、内部には”暗黙の了解”という形で了承を得て、外向けには”全体の意見”として発言する場合もあるでしょう。 グループのメンバーが見れば、「都合の良い言葉ばかりを並べる偽善者」としてリーダーを認識し始め、「裏切るような行為」と思えるのかもしれません。グループの中からリーダーを見るばかりではなく、外部からの視点で観察することも必要になってくると思います。 このような考え方を進めても、「やはり裏切り行為である」と思った場合には、リーダーと直接に話し合うことが必要です。自分の考え方をリーダーに率直に伝えることは、グループ全体を活性化する方法の一つになります。そして、リーダーも自分の言動に過ちを感じるかもしれませんし、グループでの話し合いをもつきっかけにもなるでしょう。 現在のリーダーに不満があるのですぐに次のリーダーというように、トップの首をすげ替えるだけでは、根本的な間題の解決にはならないのです。グループでの対話を進めて行く中で、グループとしての活動方針を定め、リーダーの行為に対して誰もが「裏切り」と感じないような意志の確認と、活動内容への共通理解が必要なのです。また、次期リーダーになろうとする人がいないという現状は、グループとしての将来に大きな間題を抱えているといえます。誰もがリーダーになりたいような”魅力あるグループ”をつくり上げていくことと、リーダー候補者を育てていく”リーダー養成”を進めていく必要がありそうです。 |
|
||
Q | リーダーが中心になるのは理解できることなのですが、対外交渉や活動内容も独裁的に決めてしまっています。このままでは不満の塊になってしまいますが、他の人たちは何も言わないのです。自分だけが悪者になるのも嫌ですし、できればみんなで申し出たいのですか、どうすればよいでしようか。 |
|
A | グループで活動する際、メンバーのそれぞれが考えをもっていればいるほど、このような場面に直面する可能性は高くなるものです。 これは、リーダ自身もグループにとって良かれと思っての行動である場合が多く、非常にむずかしい間題だと思います。しかしながら、あなたにとって不満の種であり、ボランティア活動をしていく上で障壁となっているならば、何らかの手を打つ必要があるでしょう。 さて、まず確認しておかなければならないのは、何のためにリーダーに申し出をするのかという点です。ただ単にあなたの意見をとおすためならば、グループ内の権力争いになってしまいます。つまり、リーダーやあなたの意見が正しい、あるいは間違っているということが間題なのではありません。むしろグループの活動を決定する際、多くの人の意見が反映されるような雰囲気をつくるには、どのようにすればよいかという点を考えるべきではないかと思います。 このように考えると、リーダーとあなたとの話し合いもそうですが、グループ全体での話し合いの必要もでてくるように感じます。 次に考えなければならないのは、話し合いにもっていく方法をどのようにするかという点です。そこで気になるのは、なぜ他の人が何も言わないのかということと、なぜあなたが自分だけ悪者になると感じてしまうのかということです。ここには、直接リーダーに申し出をすればグループ内の関係が今よりも悪くなるのではないかと感じていることが表われているように思います。 もしこれが事実なら、直接申し出をすることは得策ではないかもしれません。しかしながら、同じボランティアグループに属レて活動を共にしてきているのですから、リーダー自身も多くの場合「よかれ」と思っての行動だと思います。そうなれば、話し合う余地はあるのではないでしょうか。 けれども、あなた一人がリーダーと話をすることは、あなたの個人的な感情による不満という印象を与えることになりかねません。ですから、リーダーと全員あるいは何人かのメンバがいる場面で活動内容についてのあなたの考えを述べ、他のメンバーはどのように考えているのかを聞いてみるというような形をとり、外堀から埋めていくような方法を取ってみるのはいかがでしょうか。 これによって、リーダー一人を標的にすることなく、また敵対関係をつくることなく、ゆっくりですが話ができる雰囲気ができるかもしれません。また、グループの外部にリーダーと話ができる人一たとえば、日頃かかわりのあるボランティアセンターの職員、あるいはコーディネーター一がいれば、その人を交えての話し合いをもつこともよい方法かもしれません。いずれにしても、よりよいボランティア活動を進めていく上でプラスになり、しかもこれからも気持ちよく活動していけるような方法を取りたいものですね。 |
|
||
Q | リーダーが中心になるのは理解できることなのですが、対外交渉や活動内容も独裁的に決めてしまっています。このままでは不満の塊になってしまいますが、他の人たちは何も言わないのです。自分だけが悪者になるのも嫌ですし、できればみんなで申し出たいのですか、どうすればよいでしようか。 |
|
A | グループで活動する際、メンバーのそれぞれが考えをもっていればいるほど、このような場面に直面する可能性は高くなるものです。 これは、リーダ自身もグループにとって良かれと思っての行動である場合が多く、非常にむずかしい間題だと思います。しかしながら、あなたにとって不満の種であり、ボランティア活動をしていく上で障壁となっているならば、何らかの手を打つ必要があるでしょう。 さて、まず確認しておかなければならないのは、何のためにリーダーに申し出をするのかという点です。ただ単にあなたの意見をとおすためならば、グループ内の権力争いになってしまいます。つまり、リーダーやあなたの意見が正しい、あるいは間違っているということが間題なのではありません。むしろグループの活動を決定する際、多くの人の意見が反映されるような雰囲気をつくるには、どのようにすればよいかという点を考えるべきではないかと思います。 このように考えると、リーダーとあなたとの話し合いもそうですが、グループ全体での話し合いの必要もでてくるように感じます。 次に考えなければならないのは、話し合いにもっていく方法をどのようにするかという点です。そこで気になるのは、なぜ他の人が何も言わないのかということと、なぜあなたが自分だけ悪者になると感じてしまうのかということです。ここには、直接リーダーに申し出をすればグループ内の関係が今よりも悪くなるのではないかと感じていることが表われているように思います。 もしこれが事実なら、直接申し出をすることは得策ではないかもしれません。しかしながら、同じボランティアグループに属レて活動を共にしてきているのですから、リーダー自身も多くの場合「よかれ」と思っての行動だと思います。そうなれば、話し合う余地はあるのではないでしょうか。 けれども、あなた一人がリーダーと話をすることは、あなたの個人的な感情による不満という印象を与えることになりかねません。ですから、リーダーと全員あるいは何人かのメンバがいる場面で活動内容についてのあなたの考えを述べ、他のメンバーはどのように考えているのかを聞いてみるというような形をとり、外堀から埋めていくような方法を取ってみるのはいかがでしょうか。 これによって、リーダー一人を標的にすることなく、また敵対関係をつくることなく、ゆっくりですが話ができる雰囲気ができるかもしれません。また、グループの外部にリーダーと話ができる人一たとえば、日頃かかわりのあるボランティアセンターの職員、あるいはコーディネーター一がいれば、その人を交えての話し合いをもつこともよい方法かもしれません。いずれにしても、よりよいボランティア活動を進めていく上でプラスになり、しかもこれからも気持ちよく活動していけるような方法を取りたいものですね。 |
|
||
Q | 新しいボランティアグルーブができて、そちらの活動内容のほうが自分に適していると思っています。しかしながら、そのような話をもち出すだけで、みんなが不機嫌になります。どのように話をすれば、理解してもらえるのでしょうか。 |
|
A | どんなに正しい理由があるにしても、仲間が離れていくことは寂しいし、あなたの選択を受け入れることは、今まで自分たちがしてきた活動を否定することにもなりかねないのです。 それは、ある種の恋愛感情に似ているのかもしれません。長年付き合ってきたAさんという彼氏がいて、新しく出会ったBさんに恋をしたとします。この気持ちをAさんに理解してもらうことは、非常にむずかしいことです。人の気持ちは変化するものです。そしてボランティア活動は、本人の気持ちが大切なのですし、その気持ちを他の人が縛ることはできないのですから、自分の選択を信じて新しい可能性を追求していけば良いのではないかと思います。 人間は、以外とタフなものです。そして、人間の集まりであるグループはなおさらです。誰かの不在は、その時点では役割の欠落感をもたらしますが、ちゃんと埋まっていくものなのです。時間がそれを保証しています。 人間のタフさ、グループのタフさ、そして時間の流れを信じて自分の決定に正直であるべきではないでしようか。 ただし、質問から察すると、あなたは仲間の気持ちやグループのことも大切にしたいと思っている。それも、あなたの本当の気持ちなのでしょう。その気持ちを、これからのグループ間の交流に役立ててみてはいかがでしょうか。グループ間の架け橋になることも、あなたの大切な役割になるかもしれませんね。 |
|
||
Q | 手話を学んでいるグルーブですが、グループ内に上達しない人かいるのです。最近になり、”足手まとい”的な存在になってきました。その人には手話が向いていないと思うのですか、どうすればよいでしょうか。 |
|
A | ”足手まとい”という前に、その人がなぜ上達しないのかを考えてみましょう。 たとえば、指導の仕方は適切だったのでしょうか。上達しないのは、とかくその人の力が足りないと判断されがちですが、むしろグループでの学習方法や個別の学習方法に問題があることも多いのです。その人が忙しくて時問がとれないとも考えられます。なにも、ボランティア活動は期限をつけなければならないというものではなく、その人に合ったぺースでゆっくりとマスターしていくことも許されなければなりません。一人ひとり習得していくカは異なるのです。 また、本当は別の事に関心が向いていて、やめたいと思っているのかもしれません。ボランティアは自らの主体的な意志で活動するのであって、いつでも活動へのかかわり方について相談できる機会を用意しておいたほうがよいでしょう。さらにまた、仲間との人間関係に間題があるとも考えられます。手話の習得について、その人自身に間題があると考える前に、まわりの状況も含めて考えてみてはいかがでしょうか。仲間にうまくとけ込めない、気の合わない人がいる、リーダーのやり方についていけないなど、人間関係に間題があって活動から離れていく例は多くみられます。表に現われる面だけではなく、その人の気持ちなども汲んでみましょう。 ともかく、仲間として支えていこうという姿勢が何よりも大事なのです。それから大切なことを付け加えておきます。もしかすると、この人は、聴覚障害をもつ人との交流が少なく、手話を学ぶ楽しさや広がりがみあたらないのかもしれません。 そもそも手話のグループに飛び込んできた動機は、聴覚障害をもつ人たちとかかわりたいと思ったからでしょう。一緒にレクリエーション活動をしたり、街へ出かけたりすれば、どんなときにどんな援助が必要かわかってくると思います。その際、手話だけでなく筆談も使えますし、読話、口話でコミュニケーションがとれる場合もあるでしょう。もし友人関係ができれば、一生懸命に手話ができるよう努力するようになり、日常生活の中でも意識して「これはどう表わすのだっけ?」と学習していくものです。そして、次の機会にはもっと上手に話したいという気持ちになっていくでしょう。 「手話が不向き」などとすぐに決めつけてしまわずに、まず、その人が楽しく学べる雰囲気と励まし、何よりも聴覚障害をもつ人たちとの交流の場が大切なのだと思います。 |
|
||
Q | グルーブ内の一人か間違った行為をしています。このままであれば、活動先に多大な迷惑をかけることになると思うのですが、注意もできないままに何か月も過ごしています。どうすればよいでしょうか。 |
|
A | ボランティア活動における究極の目的とは活動をする側と受ける側の交流によって互いの個性を認め合い、共に生きていくことにあると思います。 そして、ボランティアグループ内での人間関係もまったく同様ではないでしょうか。設間のような事態が起こるということは、グループ内でこの関係づくりができていないことが原因かもしれません。その「間違った行為」がどういう行為であるかにもよりますが、「注意」するというよりも、まずグループの中で互いに話し合うことが大切である思います。 何がどう間違っているのか、どうすれば良いのか、リーダーが中心となって、互いの個性を尊重しながら「言葉」を出し合って答えを見つけ出していくのです。私自身がかかわっていたグループでも、時にはいろいろな議論がぶつかることによって、メンバー各人の考え方を深めることができたと感じています。実際に体を動かして活動することだけに一生懸命になるのではなく、定期的にミーティングをもってグループ内での関係づくりも平行して行なっていくこともボランティア活動の重要な内容であると思います。共有できる関係づくりのプロセスにこそ、大きな意味があるのです。 ただし、その「間違った行為」が明らかに「ボランティアを受ける側」の人権・感情を侵害しているようなものであれば、早急な対応が必要であることも忘れてはなりません。 |
|
||
Q | 同じボランティアグループの人と恋愛関係にあったのですが、最近になり別れてしまいました。それからは、活動に参加しにくくなってしまいました。ボランティア活動自体への思いは変わらないのですが、出向く気持ちになれません。どうすればよいでしょうか。 |
|
A | このような状況は、ボランティアに限らずグループ活動においてよく起こりがちだと思います。 一つの物事に共に取り組み、他の人とより一緒にいる時間も長いのですから恋愛関係になる可能性も高いでしょう。 またボランティア活動は、どちらかというと人間の良い部分(真面目さ、優しさ、思いやりなど)が表に現われやすくなります。つまり、ボランティアグループの活動では、一人の人間の良い部分と長い時間つきあうことが多くなるのですから、恋愛関係になる可能性も一層高くなるとも考えられるのです。 しかし、一度始まった恋愛関係はいつまでもグループ内に留まっているとは限りません。恋人たちはグループを離れてからも会うようになり、彼女(彼氏)のグループ活動以外の生活にもふれることになります。こうなるときっかけがどうであれ、普通の恋愛関係にある男女と何ら変わるところはありません。ケンカもすれば仲直りもし、発展することもあれば別れることもあるのです。それは二人の間題であり、他人がとやかくいうべきことではないと思います。あとは、二人がどう考えるかだけが問題となるのです。 とはいっても、確かにボランティアグループには「別れにくい雰囲気」のようなものがあるような気がします。そして、それがあなたを苦しめているのかもしれません。 グループ内恋愛が発展して結婚したカップルが数多くいます。それはそれでとても良いことなのですが、逆に別れるような場合には、先ほどいった”ボランティア活動をしている人の表に現われやすい良い部分”がネックになることもあると思います。それは「別れにくい雰囲気」であり、別れた場合には、ある種のプレッシャーをつくり出していくのです。 しかし、そのようなプレッシャーとは自信をもって戦ってほしいと思います。なぜなら、恋愛は白由であり、必要以上に他人から干渉されるべきではないからです。 それでも活動へ出向く気持ちになれないならば、それはあなたのボランティア活動に対する思いの間題かもしれません。他の趣昧や活動と同じように、あなたにとってボランティア活動も興味があるからこそ続く活動であると思います。もしも同時に二つの予定が入ったとき、あなたはどちらかを優先させるのではないでしょうか。また、たとえ一つしか予定が入らなかったときでも、行きたくない所へは行かないと思います。 あなたは「ボランティア活動に対する思いは変わらない」といい、同時に「活動へ出向く気持ちになれない」といいます。これは、明らかに矛盾しています。矛盾しているから悩んでいるといってしまえばそれまでですが、もう一度自分の中で、自分のボランティア活動に対する気持ちを整理してみてはいかがでしょうか。 |
|
||
Q | 障害をもった男性の家に夕食作りのボランティアとして行っているのですが、最近になり「つきあってほしい」と言われました。恋愛の感情を持っているわけではないので困っています。冷たくするわけにもいかないし、どうすればよいでしようか。 |
|
A | 人から好かれることは本来うれしいことなのですが、時として対応に困ってしまうことはあると思います。 しかし、どのような場合でも、まずは相手の気持ちを受け止めた上で、自分の気持ちを確認することが必要なのではないでしょうか。そして、もしも自分は恋愛感情をもっていないのなら、はっきりと相手に伝えるべきであると私は思います。 自分の気持ちを伝えることによって二人の関係が壊れることを恐れ、何も言わないことは、本当の優しさではないと思うからです。気持ちを偽って形だけの関係を続けるより、自分の気持ちを正直に伝えたところから新たな関係をつくっていくことのほうが大切ではないでしょうか。 ここでは、障害をもっている人とボランティアという関係の中で起こったことですが、少なくとも「つきあってほしい」と言われたということは、相手はあなたのことを一人の異性として見ているということです。つまり、知り合うきっかけがたまたまボランティア活動であったというだけなのです。 思いつくままに私の意見を書きましたが、あなたは男女の関係について違った見方をもっているかもしれません。ボランティアと利用者という関係にとらわれるのではなく、あなたが普段しているような方法で相手と向き合えば良いのではないかと思います。 あなたも障害をもった相手も、恋をすることができる一人の人間なのです。 |
|
||
Q | これまでは仕事などが忙しかったため、ボランティア活動は行なってきませんでした、しかし自然災害のテレビ報道などを見ていると「自分も何かの役に立てるのではないか」と思います。かといって、ボランティア活動などしたことのない私が邪魔をしてはいけないとも思っています。私でも何かの役に立てるのでしょうか。 | |
A | ボランティア活動には、経験の有無や実際に何ができるということよりも「自分も何かできるかもしれない」という気持ちがいちばん大切なのです。またボランティア活動には”相手”が存在する場合が多く、あなたがいうように「迷惑をかけるかもしれない」という気遣いも同時に必要となります。 特に自然災害のような場面においては、相手は”被災した人”ということになります。被災したことによってすでに大きなストレスを感じている上に、ボランティアが新たなストレスを与えてしまったのでは本末転倒ということになってしまうのです。それを踏まえたうえで、被災地におけるボランティア活動の留意点をいくっかあげておきたいと思います。 まず、ボランティア活動を個人で行なうか組織をとおして行なうかという間題があります。もちろん双方に長所・短所がありますが、ある程度どこかの組織をとおしておいたほうが私は良いと思います。現地の支援センターなどは有効な活動の全体像を把握しているし、ボランティアを受ける側の信頼性の問題、また活動中に事故が起こった場合などにも個人活動には限界があるからです。必ず組織をとおさなければならないということではないのですが、現地の社会福祉協議会、ボランティア協会、他の民間団体などの情報や機能を有効に活用することをおすすめします。 また時間的な流れという視点からみれば、被災地におけるボランティア活動には「救援→支援→日常」という大まかな流れがあると思います。災害当初には、配給物資の運搬・引っ越しの手伝い・安否確認などのとにかく人手を要する「救援」が活動の中心になります。 そしてある程度の時間が経過すると、活動の中心は、被災した人たちが自分の生活を回復していくこを側面から支える「支援」へと変化してきます。 さらに時問が経過すると「日常」の生活へと移行してくるのですが、この救援から支援、あるいは支援から日常への移行が案外むずかしいようです。被災した人たちにとっては、どの段階になっても手伝ってほしいことがたくさんあります。 しかし一方ではボランティアの側にも自分自身の生活があるわけで、連続して活動するのには限界がある場合が多いのです。このような場合でも、支援センターなどの組織を利用することができるかもしれません。必要に応じて順番で活動したり、自分に合った活動を続けていくことができるのです。 あなたにできることはたくさんあります。あなたが「自分も何かの役に立てるかもしれない」という初心を忘れず、あなたの活動が、援助を必要としている人たちとあなたの双方にとって有意義なものになることを期待しています。頑張ってください。 |
|
||
Q | ボランティア先との関係は、非常に良くいっています。しかし、活動が終わるといつもお金や品物を手渡されます。最初は気兼ねなくもらっていたのですが、最近になり、気をつかうようになりました。受け取らなければ関係が悪くなるような気がしますし、受け取るのもボランティア精神に反するような気がします。どうすればよいでしょうか。 |
|
A | 確かに、ボランティア活動は「無報酬の行為である」と言われてきました。これは、ボランティア活動が、金品での見返りを期待しない活動であるという事を表しています。 しかし最近では、交通費や食事などの「実費」や対象者の「気持ち」程度を受け取る事は容認されつつあるような印象を受けます。ここでは間題を整理するために、あなた側と相手側に分けて考えてみたいと思います。 あなたが、初めに気兼ねなく受け取っていたものに気を遣うようになった理由を考えてみてください。誰かに「ボランティア活動は、見返りを期待してはいけない」と言われたのか、本を読んで「金品を受け取ることは正当ではない」と思ったのかもしれません。 それに対して、活動先の人たちが抱いている気持ちの表現方法は変わることなく”お礼”という形で続いているのでしょう。あなたがいっているように、「断ることにより、関係が悪くなる」ことがあるかもしれませんが、相手の気持ちを思いやりながら自分の複雑な気持ちを伝えることが大切ではないかと思います。そして、その壁を乗り越えたときこそ、相手との信頼関係がもう一歩踏み込んだものになるのです。 ボランティア活動に関しては、さまざまな定義がなされています。けれども、まずは自分が信じるボランティア活動を素直に進めていくことが、大切なのだと思います。 |
〒600-8127
京都市下京区西木屋町通上ノ口上る梅湊町83-1(河原町五条下る東側)
ひと・まち交流館 京都 1F
TEL 075-354-8714
FAX 075-354-8715
【開室日】
月~土曜日 9:00 ~ 21:00
日曜・祝日 9:00 ~ 17:00
【閉室日】
第3火曜日、年末年始